フェノトピア攻略メモ。

当ブログはリンクフリーです。主にSwitch版フェノトピアの攻略をまとめています。(4/9 イラストギャラリー⑳を更新しました。 )質問・感想等ありましたらお気軽にコメントください。

『フェノトピア(Phoenotopia: Awakening』ロングインタビュー!#おまけ

以前フライハイタイムズにて掲載されていた「フェノトピア ロングインタビュー」ですが、こちらの攻略ブログでも掲載する許可をいただきました。
(内容はフライハイタイムズで掲載中のものと同じものになります。)

 

 

みなさん、こんにちは。フライハイワークスのコウです。

ェノトピアの原作者のQuangさんに【フェノトピア】に関して深掘りしたロングインタビューをお届けいたしました。

 

今回は、インタビュー本編には入らなかった質問に対して、Q&A形式でお答えいただいた「おまけ編」をお届けいたします!

過去の記事はこちらから→
フェノトピア開発者様にインタビューさせていただきました!

 

インタビュー(#おまけ編)

おちょこ 今回は、インタビュー記事(本編)ではお聞きできなかった、ちょっとした質問について、一問一答形式でお尋ねしたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

おちょこ いろんな装備アイテムがあって、謎解きの解法が1つではないところもフェノトピアの魅力だと感じています。特に好きな謎解きや仕掛けなどはありますか?

Quang 謎解きの回答が1つだけじゃないのは、イイことだと思います。ゲームって、複数の解法があったほうが楽しいですもんね。今後のゲームでも、そういうことをどんどん考えていきたいと思っています。

個人的に好きな仕掛けは、「メガリス」ですね。メガリスを「解く」方法はたくさんあります。適切な道具を使えば無効化できますし、忍び寄ったり、オブジェクトや敵で注意をそらすこともできます。デンジャラスではありますが、パターンが予測しやすいので、とてもフェアな仕掛けだと思います。スピードランナーがメガリスを手玉に取ってるのを見て、さらにメガリスが好きになりました。

おちょこ 登場人物で、名前に特別な由来のある主要キャラクターやサブキャラクターがいましたら教えてください。

Quang はい、名づけにはだいたい理由があります。私は机の上に「赤ちゃんの名前帳」を置いていて、NPCに名前をつけるときは必ずめくります(笑)。響きがカッコよくて、何か意味がありそうな名前を探すんです。例えば、爆弾魔の"アダル "の名前には "火 "という意味が含まれています。

主人公の名前は当初"Gale(ゲイル)"という名前にしました。このワードの響き自体好きなのですが、このワードには"強い風 "という意味も含まれています。なので当初はこの名前にしました。今回の主人公にエレメント属性をつけるとしたら「風」かなと思いまして。

その後、"Gale"は実は男の子向けの名前であることがわかり、"Gail(ゲイル)"に直しました。「風」との関連性はなくなっちゃいましたが。

NPCの名前には、だいたいストーリーがあるんです。ただ、中には冗談でつけただけで、あまり意味がない名前もあります。例えば、アータイの市長の名前は、ただ「メイヤー(Mayor)」つまり「市長」という意味からとりました。(※「市長」を意味する英単語は「Mayor」)

おちょこ ボス敵でお気に入りのものがありましたら教えてください。

Quang うーん...好きなボスは「バーディ」かな。

彼女の戦いはポケモン戦のように、彼女が攻撃を叫び、サンド・ドレイクがそれに従うという設計になっています。また、サンド・ドレイクに爆弾を食べさせるという仕掛けもなかなか面白くできたんじゃないかなと思います。ちなみに、本人を直接攻撃するとお金を落とすのも面白いと思います。

おちょこ デイアの町の階段下で砂遊びをしている子供達がいますが、あの子達と会話する方法ってあるのでしょうか?

Quang ないですね。賑やかな街の雰囲気を出すために、もっと空間を埋めたかったので、あの子たちは手の届かないところにいることになりました。

そういえば、前作のFlash版でも「届かない扉がある」という問い合わせを何件かいただきました。それで懲りて、今回は手の届かない扉は作らないようにしたんです。でも、今度は届かないNPCが出てきたので、また失敗しちゃいましたね(笑)。

おちょこ あるアイテム(ドグロー)の説明欄に「あのゴーレムの相棒よりも愛嬌があって好きかもしれない」とありますが(笑)、実際ゲイルはバートをどのように思っているのでしょう?

Quang ゲイルはバートに好感を抱いています。ただ、犬のほうがかわいくて好きなときもあるかもしれないみたいです(笑)。あくまで「かもしれない」ですが。

おちょこ 作中ではモブキャラにも家族関係が設定されていて、特に母親と娘関係の描写が目立つように思われます。設定上で何か意図があったりするのでしょうか?

Quang Oh、それは興味深い考察ですね。こちらとしてはなるべくいろんな要素をバランスよく作ったつもりなのですが、厳密に均等になるように細かく記録しているわけではないんです。だから、もしバランスが偏ってる部分があったら、それは私の潜在意識にある盲点で、自分では気づいていなかった要素なのかもしれません。

おちょこ リサはアータイの町長に莫大な借金をしてますが、借金をした理由などがありましたら知りたいです。

Quang ゲーム内でも少しほのめかされていますが、彼女はガーネットのピンチを救うために大きな借金を背負ったんです。ガーネットがリサに感謝するのもそのためです。

おちょこ リサとアレックスは実の姉弟なのでしょうか?

Quang はい、そうです!

おちょこ ルティアが日記に書いている気になる人とは誰のことでしょうか?

Quang それはゲイルの兄、キットです。
(※後で確認したところ、キットはゲイルの「弟」である、とのことでした。)

おちょこ フェノトピアの世界は、現実世界の未来が舞台なのでしょうか?(世界のどのあたりなのか?世界地図がどんな感じになっているか…等も知りたいです。)

Quang フェノトピアは現実世界のどこかではなく、私たちの世界と似ているところがあるファンタジーの世界を舞台にしています。

おちょこ この世界の地球では猫はよく見るのですが、犬はあまり見かけない気がします。どうしてでしょう?(そして牛の姿を見かけないのも気になります…)

Quang 牛と羊が合体してプーキーという種になったので、牛がいないのです。

犬と猫の比率は...うーん...。開発中に自然とそうなったんだと思います。犬や猫のアートアセットは割と初期から持っていたのですが、使うのを忘れていたようです。

最後の町のひとつであるコゼットを開発するとき、農場に犬を配置しました。そこで、犬や猫がいることを思い出したんです。しかし、その時点でほとんどのNPCの配置が終わっており、過去にさかのぼってNPCを削除して犬のためのスペースを作り、ペットの動物を反映させるためにキャラクターのテキストを変更することは優先順位が低いものでした。しかし、「横になっている猫」は例外で、猫をどこかに忍ばせることは簡単でした。このような理由で犬の存在がレアになったのかと思います。

おちょこ ゾフィエル像は世界のいたるところで見かけますが、フェノトピアの住民は像に対してどのように感じているのでしょうか?(生活の一部にとけこんでいるようにも思えますが…)

Quang ゾフィエル像に敬意を払う人もいますが、ほとんどの人は特に気にしていません。私たちが日常的に通る道にある人工物などで、気にも留めていないものは山ほどあるはずです。

おちょこ ゾフィエルの像付近のセーブポイントからゲームを再開すると、ライフが全回復した状態でスタートしますよね。像自体に何か特別な効果があったりするのでしょうか?

Quang この像には癒しの力があります。しかし、その効果を感じる程度は人それぞれです。何かを感じる人もいれば、全く感じない人もいます。ゲイルは、他の人よりもそれを感じるようです。

おちょこ 平和大使は電報やトースターの使用を規制しているようですが、何か理由があるのでしょうか?

Quang あれはちょっと誇張した表現です。平和大使は「破壊的なテクノロジー」を減らしたいという意思はありますが、トースターのような無害なものは本来その対象ではありません。

おちょこ バートはステラナイトの王族で、父親に反対されながら地球人を助けるために力を貸してくれていますが、星、あるいは種族全体としてのステラナイトは地球の保護に消極的なのでしょうか?

Quang ステラナイト族は基本的に「中立」というスタンスです。そして今回バートが地球に協力した際の敵側勢力は「アストラル帝国」です。

ステラナイトは種族として、関与していいかどうかに葛藤がある。「自分たちには関係ない」、「余計なことに手を突っ込むとむしろ戦争になりかねない」と思う人もいれば、「こんな時こそ身を挺して戦うべき」と思う人もいます。様々な政治的な思惑が絡み合い、厄介な状況です。父親が反対するのはそのためであり、バートが秘密裏に行動したのもそのためです。

おちょこ アータイやデイア、コゼット村は地下に古代の遺跡が残っていますが、パンセロ村の地下にも何かあるのでしょうか?

Quang パンセロはのんびりとした農村の雰囲気を大切にしたいので、地下には遺跡はありません。近くに遺跡はありますが(アヌリ寺院など)。

おちょこ 他国の設定があればお伺いしたいです。国によって、フェニックスの伝承に違いがあったりするのでしょうか?

Quang 「フェニックスの伝承」はほかの国でも展開されています。どう違うかは、これから考えます(笑)。ゲームやストーリー上必要でない限り、細かいことを考える必要はないので、まだどう違うかは具体的に考えていません。もしかしたら、続編でそういう話が出るかもしれません。

おちょこ 「テラルム」にあるグラッソの石像は青年の姿をしていますが、彼は教え子たちを看取った後にここを訪れているのでかなりの年齢と思われます。どうして若い姿のままなのでしょう?

Quang グラッソは銅像なので白髪があることをうまく表現できなかったので、そう見えたのかもしれません。ピクセルアートの限界かもしれませんね。また、グラッソは非常に長生きで、弟子たちよりも長生きしているので、何か特別な存在であることは間違いありません。

おちょこ とある場所で出会える人魚さんも、やはり元々は生物兵器の一種だったのでしょうか?

Quang フェノトピアの世界では、ファンタジーの種族はすべて科学の成果であったり、他の惑星から来たエイリアンであったりします。だから、人魚も実験室でつくられたものですが、必ずしも兵器になるわけではありません。人類が芸術や知的好奇心など、他の目的で種族を作った可能性はありますね。

おちょこ 16年前に、ゲイルともう一体のフェニックスを「E.D.E.N」から連れ去った人物は誰でしょう?

Quang エイヴァと、一緒に行動していた探検隊です。

おちょこ ゲイルとキットを連れてきた人物「エイヴァ」は行方不明になっているようですが、何があったのでしょうか?また、エイヴァに関するエピソード等ありましたらお聞きしたいです。

Quang エイヴァは隠居したため、誰も行方を知りません。もし続編があるなら、ゲイルがやっとママに会えるという大事な場面を作りたいと思っていますが、それまではエイヴァには隠れたままでいてもらわなければなりませんね。

おちょこ ゲイルは自分の正体を知った時、どう思ったのでしょうか?

エンディングでは皆を助けるために積極的に自分の力を使っていますが、やはり葛藤があったりするのでしょうか?

Quang ゲイルは、自分が普通の人間とは違うということを多少は認識してたかもしれませんね。

ゲイルは無口な主人公なので、ゲイルが何を感じてあのような出来事を経験したのか、プレイヤーが各々解釈していただければいいかなと思います。

そして、将来あるかもしれない続編のために、敢えて余白を残しました。ゲイルはこのまま村を守るために村に居続けるのか、それとも、さらわれた村人を探しに行くのか、どちらもアリだし、難しい選択だと思います。ゲイルと一緒に考えてみてあげてください。

このテーマは、いつかもっと掘り下げられるといいなと思っています。

おちょこ 興味深いお話を沢山お聞きすることができて嬉しく思います。
多くの質問にお答えいただき、本当にありがとうございました!

 

あとがき

というわけで、「フェノトピア」ロングインタビューの「#おまけ編」をお届けいたしましたが、いかがでしたでしょうか?

フェノトピアのロングインタビューはこれで終了です!

もし少しでもお楽しみいただけたなら幸いです。

 

フェノトピアは下記のストアにて配信中ですので、ご興味を持った方はぜひご覧くださいませ!