以前フライハイタイムズにて掲載されていた「フェノトピア ロングインタビュー」ですが、こちらの攻略ブログでも掲載する許可をいただきました。
(内容はフライハイタイムズで掲載されていたものと同じです。)
みなさん、こんにちは。フライハイワークスのコウです。
フェノトピアの原作者のQuangさんに【フェノトピア】に関して深掘りしたロングインタビューをお届けいたします。聞き手には「フェノトピア攻略メモ。」のブログ主であり、日本のファン代表ともいえるおちょこさんに担当していただきます。
そして今回はサウンド担当のWill Choさんも登場します。
今回は「#5」です!
過去の記事はこちらから→
フェノトピア開発者様にインタビューさせていただきました!
インタビュー(#5)
おちょこ 音楽についての質問です。
作業時によくサントラを聴くんですが、どれもこれも素敵な曲ばかりで。
あと、クリア済みの皆さんが好みの曲をあげるときは、特定の1曲だけじゃなくて、本当にいろんな曲名が出てくるんです。
Quangさんが1番好きな曲ってどれでしょうか?
あと、これは作曲担当の方にお聞きしたいのですが、どういった曲に影響を受けて作曲されたのか知りたいです。
Quang 私が一番好きな曲は、"Overworld Aether "ですね。100%のエンディングを迎えたときに登場する曲です。あの曲は「続編」で使う予定だったのですが、開発が長引いたため、「1作目のリメイク」に舵を切り替えて、こっちのほうで使いました。いつか、またこの曲をちゃんとしたシチュエーションで使いたいと思います。
(※コウ 2015年の時点で実はQuangさんは「フェノトピアFLASH版の続編」に取り掛かってました。しかし、続編をゼロから作ることの大変さと、そもそも「初代もそれほど広く知られてないのに続編を作っていいのか」という考えから、「リメイク」に舵を切ったとのことです。
2015年当時のプロトタイプ版の映像を頂いたのでこちらからご覧ください)
Will Cho サウンドトラックの制作では、Quangが他のゲームのおすすめ曲を送ってくれて、どのようなサウンドにしたいかを説明してくれました。そのおかげで、「ワイルドアームズ」、「タワーオブヘブン」、「ペーパーマリオ」などの素晴らしいサウンドトラックに出会うことができました。それ以外にも、幼少期に聴いていたゲームのサウンドトラックはたくさんあったので、自分の曲にも好きな要素を取り入れるようにしました。例えば、『クロノ・クロス』のアコースティックギター、『星のカービィ』の軽快なピアノ、S.S.Hのアレンジによるアップテンポな戦闘音楽、『テイルズ オブ ファンタジア』のロックオルガンなどですね。
おちょこ どれもステキな曲ばかりですね。フェノトピアではラスボス戦の曲(オリジナルサウンドトラックの55番目)がとても好きでして。
個人的な解釈なのですが、前半の電子音が前面に出ているパートではゲイルの戸惑いや相対する敵の意思を感じ、後半の力強くもきれいなピアノの旋律からはゲイルの覚悟や意思といった心情が表れているように感じました。
もしこの曲にかけた思いなどありましたら教えてください。
Will Cho この曲は、前半は絶望的で、後半にゲイルのテーマが流れて希望が見えてくるようなイメージで作りました。でも、電子音とピアノがぶつかり合うことで、〇〇〇〇〇とゲイルが戦っているように見えるという解釈は、とても気に入りました。正直、今までそのような意識はしておりませんでした!ちなみに私から一つこれに関連するトリビアですが、この曲のイントロは、オリジナルFlash版の「Chase song」をオマージュしています。
おちょこ あと、PVで使用されている曲って、ゲーム内では聞くことのできない専用の曲ですよね。この曲を製作時のエピソード等ありましたら、是非お聞きしたいです。
Will Cho はい、この曲はトレイラー(PV)のために特別に作曲しました。「フェノトピアの世界で、ゲイルと一緒に大冒険しましょう!」というメッセージを込めました。実はですね、このゲームのトレイラーはもともとはもっと悲しいストーリーラインだったのですが、その後今の「大冒険」バージョンに変わりました。なので、当時作ったイントロも最終的には使わなくなったのですが…今度どこかにアップロードして公開してみようかな?
Quang やめてくださいよ。あのトレイラーは今見るといろんな意味でゾッとしますよ(笑)。
おちょこ そこまで言われると、どのようなトレーラーか気になってしまいますね(笑)。
Will Choさん、素敵なご返答を有り難うございました。
さて、ここからはよりネタバレ要素の高い質問になるのですが…
(#6 へつづく)
あとがき
というわけで、「フェノトピア」ロングインタビューの#5をお届けいたしましたが、いかがでしたでしょうか?
フェノトピアは下記のストアにて配信中ですので、ご興味を持った方はぜひご覧くださいませ!